遊んでるうちに賢い心ができあがる

付録1)脳を発達させる食事

  • 母乳で育てると子どもの知能が高くなることが実証されました。
    乳児には、高たんぱく食が必要、高カロリーではない
    母のやさしい愛情をたくさん受けるとセロトニン分泌が高まり脳が発達する

  • 赤ちゃんの脳を順調に育てる食事 「まごわやさしい」
    (ま)豆類 レシチン(記憶などの神経伝達物質アセチルコリンの前段階物質)多い
         カルシウムを多く含む(アジア人ではCa吸収が牛乳より非常によい)

    (ご)ごま類

    (わ)わかめ(海草)

    (や)野菜

    (さ)魚  アジ・イワシなどひかりもの、不飽和脂肪酸DHAが多い
          シナプスの働きを活性化し、心を平穏に保つ、痴呆や分裂病の予防

    (し)しいたけ類

    (い)イモ類

  • サプリメント
    このような食物の成分だけをサプリメントとして取ることは自然に反する。
    あくまで、毎日の食事としておいしく食べることが大切。

    一つの食品には多数の栄養素があって、いくつかの食品を組み合わせた「食事」として食べるときに、栄養素も組み合わせられて真の価値を発揮できるので、単独でそれだけを取ってもダメ。

    「食事」から取る栄養の半分はこころの栄養なので、サプリメントや野菜ジュースで栄養素だけを取ればいいという考えは 食文化を破壊する。

付録2)脳は、一生涯発達させることが出来る

  • 脳の発達促進は、今からでも遅くない!
    25歳以降、どのように脳を鍛え’結晶性’知性を伸ばしてゆけばいいのか。
    一言でいえば豊かな環境を作り出すことですが、その具体例は次のようになる。

    適切な栄養を取る
      お腹一杯食べるのは逆効果で、ひもじいぐらいがちょうどいい
       
    好きなことをする
      強い好奇心と達成感によりドーパミンが多量に分泌され前頭連合野の働きが進化する 、空間的知能の劣化を防ぐ
       
    芸術家のように右脳を使う
      情緒面を養うことで左脳と右脳の違いを際立たせ、脳全体を活性化する、空間的知能の劣化を防ぐ
       
    エレベーターやエスカレーターを拒否し、ウォーキングに励む
      有酸素運動のあと、前頭連合野の働きがよくなることが実験で確かめられた
       
    積極的に社会と関わる
      言葉を駆使すること、言葉でものを考え、人と言葉で意見や感情を伝え合うことが脳を鍛える
       
    社会に貢献するという意識をもつ
      多くの世代や人々と積極的に関わる

(おまけ)

終わりに当たり、現代っ子をうたった、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」のパロディを紹介します。

 

 

 

 
   
  平成 20年版雨ニモマケズ
  作者不詳
  雨ニモアテズ 風ニモアテズ
  雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ
  ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ
  意欲モナク 体力モナク
  イツモブツブツ 不満ヲイッテイル
  毎日塾ニ追ワレ テレビニ吸イツイテ 遊バズ
  朝カラ アクビヲシ  集会ガアレバ 貧血ヲオコシ
  アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ
  作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ
  リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ
  東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ
  西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ
  南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ
  北ニケンカヤ訴訟(裁判)ガアレバ ナガメテカカワラズ
  日照リノトキハ 冷房ヲツケ
  ミンナニ 勉強勉強トイワレ
  叱ラレモセズ コワイモノモシラズ
  コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ

 

私たち大人は、こんな現代っ子が多いことを直視しなければなりません。
少子化対策としてまだ生まれていない子どもの心配をするより、刻々と育ちつつある子どもたちに、愛情ある目に見守られてのびのびした子どもらしい生活ができる環境を提供し、信頼できる社会人になってもらうように最大の努力をしなければならないと思います。

前言 遊び