テストが出来るとアタマがよい、というのが世間の常識、これは本当?
結語
文明国の中で日本人(と韓国人)だけが、自然より都市が高級、「あそび力」より「学力」がずっと重要だと思いこんでいる。
テストができることが何物にも優先するという思い込みで、激しい受験競争と校外教育依存を引き起こし、親と子を不自然な早期教育や過激な校外教育へ駆り立てている。その結果、日本と韓国の子どもは戸外で遊ぶ時間が世界一少ない子ども。自分が動物であることを忘れ、自然とかけ離れた都市的文化にのみ価値をおく人間になりつつある。
遊びなかまや自然から切り離された子どもの心と身体は、人の気持ちを思いやる豊かな人格や自発心や子どもの特長である好奇心の発達や興味あることに熱中することも、自然の中を楽しく駆け回っているうちに全身が強くなることも望めない。
有名大学や人気就職先に入ることだけを目指すので、目標の受験が終わり入学を果たすと、呆然として肝心の大学生活をふわふわと過ごしてしまう人もたくさんいる。外国の大学は、日本と反対で入学は比較的易しいが、必死に勉強しないと振るい落とされる。
テスト勉強と社会の問題解決法のちがい
テストが出来る子はアタマがよいという日本では常識は本当か?
テストがよく出来てアタマがいいはずの有名大学出身の企業人や高級官僚の方が問題解決や経営に失敗して謝罪のお辞儀をしている写真を新聞でよく見ますがどうしてこんなことになるのでしょう?
社会でやっていくためには公私共に多くの問題を無理なく解決する力がものをいいますが、これが本当の意味でアタマがいいことです。
テストの問題解決 | 遊びでおもしろいことを探す(社会で問題を解決する) | |
問題 | 与えられる | 自分で問題を探し、考える |
解答 | 1問一答 | 答えはいくつもあるし、組み合わせも複雑 |
評価 | 正解の数 | 結果だけでなく、途中経過も大切で楽しい |
人間的な評価 | まったく考慮されない | テストでは評価されない、人間的魅力や説得力や決断力などがものをいう |
時限 | 決まりがある | ある問題が解決するとほかの問題が出てくるし同時にいくつも出てくることもあるので、限りがない |
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