遊んでるうちに賢い心ができあがる

3つ目は、“熱中すると頭がよくなる”(賢さの中枢である前頭連合野が発達する)

遊びの一番の特徴は、おもしろいことに熱中することです。熱中すると脳内ホルモンの一つドーパミンの分泌が盛んになり、特に前頭連合野のシナプス形成が活性化します。テスト勉強はあまりおもしろくないので脳内ホルモンは多く出ません。日本では、苦手なことを直すように指導すること多いですがそれよりも、好きなことを思い切りさせるほうが頭はよくなります。「好きこそものの上手なれ」と、昔の人は言い得て妙ですね。


前頭連合野は、各種の知能を総合的にまとめて働かせ、社会という複雑な環境で問題解決に当たる中枢で、最上位の知的能力です。チンパンジーでさえ人の前頭連合野の容量の6分の1しかないのです。


知能は、5~7ぐらいの独立した機能部位が脳のなかで別個に働いています。

1) 言語的知能 2)論理数学的知能 3)空間的知能 4)音楽的知能 5)身体運動的知能 6)絵画的知能 などです

例えば、モーツァルトを聴くと空間的知能が高まることが実験でわかりました。


空間的知能とは、ものがどのような位置にあり、どんな速度で動いているか、またどんな関係にあるのかを知覚して記憶し、それに基づいてどんな行動をすればいいのかと考えるときに必要な知能です。サッカーの中田選手はこの能力が天才的だということがわかっています。モーツァルトのピアノソナタ、作曲番号400番以降の曲でとりわけ有効なのは「2台のクラヴィーアのためのソナタK.448 」です。清水エスパルスの選手が試合前に聴くと効果的かも知れません。

前言 遊び