『2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう』(2020.6.3)
乳児のマスク使用ではとても心配なことがあります
- 2歳未満の乳児の、鼻、口、のど、気管支などはとても狭いので、マスクをすると 空気の出入りがさらに減って、からだに必要な酸素が足りなくなるおそれがあります
- おう吐物やマスクにより窒息するキケンがあります
- マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まる
- 顔色やくちびるの色、顔つきの変化など、体調がおかしいと気づくのが遅れる
小児の新型コロナウイルス感染についてわかってきたのは・・・
- 子どもが感染することは少なく、ほとんどが同居する家族からの感染である
- 子どもの重症例はきわめて少ない
- 学校、幼稚園や保育所におけるクラスター(集団)発生はほとんどない
- 感染した母親の妊娠・分娩でも母子ともに重症化の報告はなく、母子感染はまれです
結論は、子どもの新型コロナウイルス感染症は今のところ心配が少ないようです
<参考資料>
- CDC(米国疾病予防管理センター)のQ&Aより
Q:子どものマスク使用について
A:2才以上の子どもが人と接するような外出をする場合にはマスク使用をすすめますが、 2歳未満 の子どもには窒息のおそれがあるため使用しないでください。 - アメリカ小児科学会(AAP)も、 2歳未満の子ども、とくに赤ちゃんのマスクは 危険と警告しています。
- アメリカのアマゾンAmazonは、CDCとAAPの警告に従って、0~3歳の子ども向けマスク広告を 自社サイト から削除しました。
<2020年5月25日 日本小児科医会の提言に加筆>
◇布マスクの限界を知って使いましょう!!(2020.6.2)
当院の職員もふくめて、布マスクがいまだに届かない家庭も多いです。
いっぽう、市中では医療用不織布マスクは入手困難です。
医療用マスク(サージカルマスク)は不織布製で、医療現場で使用できるよう 米国のASTM(米国試験材料協会)のレベル1、2、3基準により作られます。
基準項目は、細菌濾過率、微粒子濾過率、呼気抵抗、血液不浸透性、延燃性です。
日本基準はなく、ASTMに合わせて作る日本製サージカルマスクは優秀です。
いま、手製の布マスクが流行していますが、布マスクは繊維の隙間が大きく ウイルスや微粒子の侵入阻止力は上記の医学的なレベルには達しません。
それでも、鼻汁やくしゃみの飛沫や空間にただよう微粒子をある程度は
とらえるので、使用しない場合よりはるかに感染防止に役立ちます。
また、適切に洗えば再使用できることはSDGsにマッチします。
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