◇はやりはじめた手足口病(2019.7.10)

○複数のウイルスが同じような症状を起こしますが診断名は手足口病です。 コクサッキーA16、A10,A6やエンテロ71などが知られています。典型的には 手掌や足裏と口の中に水疱ができますが、最近は上肢や下肢と腹部と背中に多数の紅斑が出現して驚かされることもあります。
○ふつうは飛沫感染でうつりますが、便に出てくるウイルスからあるいは水疱が破れて出る液中のウイルスでも感染します。
○出席停止が必要かどうかですが、皮膚の紅斑が治っても便中には2〜4週間もウイルスが出ているため、熱が出ている時や水疱が破れる時期をのぞけば、急性期の2〜3日だけ出席停止する意味がありません。口が痛くて食べられないなど、本人の状態によって判断します。
○潜伏期は2〜7日です。
○対ウイルス抗生剤はなく、感染された体内に抗体ができると治癒します。