食物アレルギー予防 | 最新食物アレルギーの紹介 (2012/3/10)

7.このごろ話題の、フルーツによる口腔アレルギー症候群(オーエーエス、OAS)とはなんですか?

  1. 皆様の中にはご存知の方もおられるでしょうね。
    食物アレルギーの特殊型で、原因食物を食べたあと、多くは5分以内に口からのどの粘膜に、かゆみ、ヒリヒリ感、唇の腫れ、のどが詰まった感じ、空気の詰まり感、声枯れなどが出てくる、接触じんましんの一つで、成人女性に多い傾向があります。84.4%の人は口やのどだけの症状ですが、アナフィラキシーショックになった例が2.1%という報告があります。
  2. 原因食物は、キウイ,バナナ,リンゴ,モモ,メロンイチゴ,などとトマト,じゃがいも,ニンジンなどのフルーツと野菜ですが、問題はこの食物が花粉やその他と共通抗原を持つことです。ゴム(ラテックス)アレルギーがある場合、バナナ,キウイ,クリ,アボカド,クルミ,トマトその他でもアレルギーを起すことがあります。リンゴアレルギーがある子がお花見に行って気管支喘息の発作を起した例では、リンゴとサクラはバラ科の植物なのでサクラの花粉で喘息発作が誘発されたのでしょう。毎日のようにリンゴジュースを飲む子どもやグレープフルーツを食べている子どもがリンゴアレルギーやグレープフルーツアレルギーを起すことがあります。
  3. 「フルーツは健康にいいからなるべく食べよう」、という果実業界のキャンペーンが浸透しています。野菜を食べないからビタミンをフルーツで補おうというお母さんもいます。
  4. 上述のように多数の実例が報告されて、フルーツを多食するとアレルギーを起しやすいことが分かってきました。輸入品はバナナのように農薬漬けが多く皮膚から侵入して抗体を作る可能性もあります。離乳食では生食でなく加熱すると抗原性も低下し農薬も分解するので安全性が高くなります。食べ方は、一度に多食せず、国産で農薬が少なく甘さが程よいフルーツを季節に合わせて食べるようにしましょう。
  5. 西欧では野菜の種類が少なく調理法も貧弱ですから代わりにフルーツを食べます。東洋では質量とも野菜が豊富で、お惣菜から懐石料理まで数え切れないほど素晴らしい料理の仕方があるのに、最近は忘れられてしまいました。
  6. 子どもが、あるフルーツは嫌いという場合に、詳しい症状を表現できなくてもOASの始まりかも知れないので無理強いしてはいけません。