予防接種について
予防接種を当分の間見合わせます。
詳しくはこちらをご覧ください。
接種回数
初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回です。
初回免疫・・・生後2ヵ月以上~6ヵ月までに開始し、4週間隔で3回接種します。追加免疫・・・3回目接種から60日以上の間隔をおいて、通常は1歳の誕生日に1回接種します。
標準時期に接種できなかった場合は接種開始時期により接種回数が異なります。
7ヶ月~11ヶ月で開始・・・2回+60日後に追加免疫1回(合計3回)
1歳~2歳未満で開始・・・・1回+60日後に追加免疫1回(合計2回)
2歳~9歳以下で開始・・・・1回(合計1回)
公費補助
小児用13価肺炎球菌ワクチン「プレベナー」は静岡市の公費補助がありません。(2010年6月現在)
13価肺炎球菌はどんな病気を起こすのですか?
肺炎球菌は90種類以上の血清型に分けられますが、そのうち7種類(13価)が肺炎球菌による
重症感染症(髄膜炎・敗血症・潜在性菌血症・中耳炎など)の80%を引き起こすとされています。
(1)肺炎球菌は、細菌性髄膜炎の原因菌として頻度が高い。
(2)細菌性髄膜炎は初期診断が難しいの予防が有効です。
(3)抗生物質が効かない肺炎球菌(耐性菌)が増えているので、早期に診断し治療を開始しても、治りが悪い肺炎や髄膜炎が増えています。
13価肺炎球菌ワクチン・プレベナーはどんなワクチンですか?
小児に重大な感染症を引き起こす7種類の肺炎球菌ワクチンが入っています。プレベナーは世界97ヵ国で使用されており、41ヵ国で定期接種プログラムに導入されています。
アジアでは初めて、香港でプレベナーが定期接種に採用され、注目されています。
成人用(特に高齢者)の肺炎球菌ワクチンは、感染しやすい菌が小児とは少しちがうので、32価の
「ニューモバックス」というワクチンです。
ワクチンの効果
肺炎球菌による重症感染症である細菌性髄膜炎と潜在性菌血症の発症を確実に予防します。
副反応・副作用
接種部が赤く腫れたり発熱する割合が、三種混合ワクチンやヒブワクチンに比べると少し多いようです。
国内臨床試験において認められた主な副作用
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | |
注射部位紅斑: | 80.7% | 79.7% | 75.3% | 71.0% |
注射部位硬結・腫脹: | 71.8% | 74.0% | 68.4% | 64.5% |
発熱(37.5℃以上): | 24.9% | 18.6% | 24.7% | 22.5% |
易刺激性: | 20.4% | 18.1% | 14.9% | 11.2% |
傾眠状態: | 21.5% | 13.0% | 15.5% | 10.7% |
注射部位疼痛・圧痛: | 12.7% | 16.9% | 7.5% | 13.6% |
任意接種は大切だ!
「任意接種」というと、受けても受けなくてもいいワクチンだね?と考える人が多いようですが、これはまちがいです。
その理由は、現在の日本のワクチン制度が時代遅れで、世界の大部分の国で定期接種になっているワクチンが日本では定期に組み込まれていないからです。
このようなワクチンをあげて見ましょう。
(1)ポリオの不活化ワクチン(日本ではまだ承認もされていません)
(2)ヒブワクチン(アクトヒブ)
(3)5種混合または6種混合ワクチン(日本では承認もされていません)
5種混合は、3種混合ワクチン+Hibワクチン+ポリオ不活化ワクチン
6種混合は、5種+13価肺炎球菌ワクチン
(4)13価肺炎球菌ワクチン(小児用)
(5)おたふくかぜワクチン
(6)髄膜炎菌4価ワクチン(日本では未承認で、輸入している医療機関もある)
髄膜炎菌4価ワクチン
商品名:Mencevax ACWY
製造元:グラクソスミスクライン社、製造国 スイス
(7)子宮頸がんワクチン
(8)A型肝炎ワクチン
(9)B型肝炎ワクチン
国の定期接種に決められていないワクチンはすべて、接種を希望する人やその保護者が希望し、保護者が費用を負担してかかりつけ医などで接種を受けることになります。
接種料金
当院では、1回9500円です。(2010年6月現在)
任意接種のワクチンは多数ありますが、6月からスタートした「子ども手当」はまさにこのような時に利用するためのお金です。
ぜひ活用しましょう。