風しん注意報です!(2013/5/16)

厚労省発、感染症エキスプレスより

風しんの報告数が急増しています。
~首都圏の報告数が特に多くなっていますが、
静岡県も、全国で第10位の74例の報告があります。~

<平成25年1月からの累積例数> 東京都1901、大阪府951、神奈川県810、兵庫県444、千葉県394、埼玉県325、 鹿児島県160、愛知県120、福岡県80、静岡県74、茨城県67、京都府56・・・ 全国の報告では、昨年の2,353例は過去5年間(平成20年~平成24年)では最も多い報告数でした。

今年は3月末で昨年の報告数を上回り、最も早いペースで増加中です。

患者の7割以上は男性で、その8割は20代~40代でした。風疹抗体価を持たない人は、平成23年度調査で、 20~40代の男性の15%(20代 8%、30代 19%、40代 17%)ありました。20~40代の女性の4%が風疹抗体を持たず、11%が感染予防に不十分な低い抗体価でした。

抗体を持たない又は低い抗体価の妊娠中の女性が風しんにかかると、赤ちゃんに難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があります。先天性風しん症候群の患者さんは、平成24年10月から平成25年3月末までに、8人の報告がありました。

妊婦の方は、(とくに、抗体を持たないか抗体が低い方は)、できるだけ外出を控えましょう。

妊婦の周りの方(夫や子ども、同居の家族など)は、風しんにかからないように予防接種をしましょう。妊婦の方は、予防接種が受けられません。予防のために、

まず、風疹(麻疹と)の定期接種対象者は、予防接種を受けましょう。1歳児と小学校入学前1年間は、県内市町で、公費による麻疹風疹生ワクチン(MRワクチン)が受けられます。また、妊婦を守るために、
(1) 妊婦の夫、子どもや同居の家族 
(2) 10代後半から40代の女性(とくに、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)
 
(3) 産褥早期の女性の方は、任意での予防接種を受けることをご検討ください。
抗体価が十分であると確認できた方は接種不要です)

接種ワクチンについて

風しんの抗体価が低い人は、麻しんの抗体価も比較的低い傾向が見られるので、麻しん風しん混合ワクチンを接種されることをお勧めします。風しんの単独ワクチンの需要量は例年きわめて少なく供給量は限られています。

麻しん風しん混合ワクチンの供給量は現時点では十分です。

予防接種の実施医療機関は、かかりつけ医や近くの小児医療機関のほか、地域保健福祉センターにお問い合わせください。