急に寒くなってから、不思議なことに赤ちゃんのおなかや背中にあせもとそっくりな湿疹が出て、お母さんはアトピー性皮膚炎かしら? などと悩んでいます。
実際、「アトピー性皮膚炎でしょう」、といわれた赤ちゃんもいましたが、見るとオムツの中はすべすべのきれいな皮膚で、冬までは湿疹がなかったのに寒くなってから急にアトピー性皮膚炎が始まることはないでしょう。
この湿疹は何でしょう?
答えは、「あせも」です。
気温が下がって寒くなると、赤ちゃんに風邪を引かせないようにと考えてまたは、風邪を引くと母親の責任といわれるので厚着にしがちです。
厚着しても風邪は防げません。風邪ウイルスは鼻腔の粘膜に飛び込み2~3分後には上皮細胞に侵入してしまいます。
1歳未満の赤ちゃんはお母さんから頂いた免疫が残っているうえ、身体が自然に持つ免疫もあるのでたいていの風邪ウイルスは粘膜上で撃退してしまいます。
身体やこころは生活習慣に慣れるので、厚着させて育てると寒がりになりやすいのです。寒さに弱い体質の人もありますから全部が全部ではありませんが。
それに、子どもが布団を蹴飛ばすのは暑くて蹴飛ばすことが一番多いのです。(2011/2/24)