健康飲料について

「体力気力の真の栄養剤」

〜あまざけ・甘酒〜

甘酒は雛祭りのものと思っていましたがじつは、江戸時代から夏バテの妙薬といわれていました。 最近、科学的な分析により多彩な効用が再発見されて「飲む点滴」といわれ、夏バテだけでなく 何かのストレスや原因不明で食欲が落ちたり、涼しくなったのに体が気候の変化に追いつかず調子が 出ないときや行き過ぎたダイエットで体調不良になったなど、そんなときのオススメが甘酒です。

  • 1)甘酒は栄養のかたまり

    • ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミンB群と葉酸は、体内のあらゆる組織で、補酵素としてエネルギー代謝を活性化します。
    • オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌を増やすことで腸内環境を整えて免疫力を増強するので感染予防になります。
    • ビ食物繊維は腸内に水分を保ち便通をよくし、腸粘膜のポリープ発生を減らす効果もあります。
    • タンパク質の材料である必須アミノ酸全9種類は体を作り生命活動を行うのになくてはならないものです。食事から取れないときに補充してくれます。
    • ブドウ糖は体や精神の活動エネルギーです。食事からじゅうぶん取れない分を補充してくれます。
  • 2)酒粕からできる甘酒

    • 日本酒の醸造工程で出る搾りかすが酒粕で、これに水と砂糖を加えて作るのが甘酒です。
    • アルコール量が100gm当たり約8%あり、加熱によりビールほどの5%程度に下がります。アルコール不耐症の方や未成年者、子どもが飲まないように気をつけましょう。
    • タンパク質と食物繊維が多く、腸内常在菌叢を健全にたもつための難消化性タンパク質や難消化性デンプンも豊富です。
  • 3)米麹からできる甘酒

    • 米麹とはお米のデンプンを麹菌(こうじきん)の作用で糖に分解したもので、見た目は「パラパラしたお米」のようで、食べると甘みがあるのが特徴です。
    • 炭水化物とミネラルの種類が豊富でビタミンB群のほか、酒粕に含まれないビタミンEやビオチン、マンガンやモリブデンなどのミネラルが含まれ栄養バランスが優れています。
  • 4)甘酒は本物の栄養剤で、サプリメントとはちがいます。

    • 私たちはコロナ禍と夏の酷暑がかさなって以前ほど外出しなくなりました。このため、若い人も高齢の方も足腰や体幹の筋肉が衰えて、体力と気力が落ちてしまいがちです。それでつい、缶入りコーヒーやドリンク剤のカフェインに頼りますが、これは栄養補給になりません。栄養剤としての甘酒はくちあたりも良く飲みやすいので体力や食欲を回復するのに最適です。
  • 5)サプリメントとして市販されている「コンドロイチン」「ヒアルロンサン」「ルテイン」などは、

    • 腸内消化酵素によりアミノ酸に分解されてしまうので期待されるような効果はありません。