勝又小児科・アレルギー科医院
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予防接種は、金曜の午前・午後と土曜の午前中に予約制で行なっています。
また、金曜日の午後2時半から約1時間は、予約制で3・4と9・10カ月乳児健診をします。

子宮頸がんワクチン・サーバリックスとガーダシルのちがい(2011/11/23)

子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)として使われる、2価の『サーバリックス』(当院で採用)と4価の『ガーダシルR』は、どんなちがいがありますか?

<子宮頸がんとは?>
子宮頸がんは、女性特有のがんとしては乳がんに次いで2番目に多く、日本では年間10,000人以上の女性が発症し、約3,500人が亡くなっています。
最近は20代から30代の若い女性の間で罹患率と死亡率が増加しています。

 

<子宮頸がんワクチン>
ワクチン接種でがん発生を予防することは、人類の夢でした。
その夢が現実になった時代に私たちは生きています。
しかも費用は国の負担で接種が出来るのです。

今わが国で使用できるワクチンにはタイトルのように二種類があります。
当院では、『サーバリックス』を採用することにしましたが、その理由を説明してみます。
まず、二種類のワクチンのちがいを見ましょう。

 

<ワクチン二種類の違い>
ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus、以下HPV)には、全部で約100種類の遺伝子型がありますが、子宮頸がん発生に関係が深いのはそのうち約15種類です。

『ガーダシルR』は、HPVの6、11、16、18型の4つの型の感染を予防する4価のワクチンです。
『サーバリックス』は、HPVの16、18型の感染を予防する2価のワクチンです。

HPV16、18型は、日本人では、子宮頸がんの発症原因の約60%を占めており、特に20代では90%、30代では75.9%にもなります。
また、HPV16、18型は外陰(がいいん) がんに先行してみられることがある 外陰上皮内腫瘍(がいいんじょうひないしゅよう) の高度病変の約76%を占め、 腟(ちつ) がんに進行する可能性のある 腟上皮内腫瘍(ちつじょうひないしゅよう) の発症にも関連しています。

HPV 6、11型ウイルスは、 尖圭(せんけい) コンジローマ(性器イボ)の発症原因の約90%を占めています。『ガーダシルR』は、9歳以上の女性において、子宮頸がんのほか、外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマといったHPV疾患を幅広く予防します。

しかし日本人では、アメリカ人やヨーロッパの白人に比べて、HPVによる外陰や膣の腫瘍は稀で、発生頻度のデータも分かる範囲では存在しません。従ってHPV6、11型の予防がどうしても必要なのか疑問があります。

<がん抑制効果の比較>
両ワクチンの子宮頸がん抑制効果を比較すると、2価のサーバリックスが優れているという研究報告があります。この理由として、6、11型の二種類が加わったために、16、18型ウイルス抑制効果が妨げられた可能性があります。

 

<子宮がん検診>
子宮がんには子宮体がんと子宮頸がんがあるため、ワクチン接種だけでは不十分で、1〜2年に1回行う、定期的な検診が欠かせないのです。

<がん検診はどのように行うのですか?>
子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがありますが、発生率は7:3と圧倒的に子宮頸がんが多く、子宮頸がんに対して行う子宮頸部細胞診のことを「子宮がん検診」ということが多いのです。これにより、がんを含めて何らかの異常を発見できる率は、子宮頸部細胞診で90%、子宮体部細胞診で70%ほどといわれます。

 

<細胞診とはどんなことでしょう?>
子宮頸部細胞診は、子宮頸部(膣の中に顔を出している子宮の出口の部分)から細胞をこすり取ってきて、プレパラートに塗りつけたあと固定・染色し顕微鏡で見て判断するものです。
検査をしてからから結果が出るまでは、通常1週間以上かかります。
細胞の採取は、非侵襲的なものですから痛みを伴わず数秒で終わります。

結果の評価はクラスTからXまでの5段階に分け、異常なしと考えて良いのはクラスTとUです。
TとUとの違いは、全く細胞に異常はなく炎症等も認められないものがクラスT、細胞に異常はないが炎症所見を認めたり、ホルモンの影響によると考えられる異常所見を認めたりした場合にはクラスUと判定されます。結果として最も多いのはクラスUです。
クラスV以上は、細胞に異常所見ありということを意味し、精密検査が必要となります。

  • 子宮がん検診の対象者と受診間隔
    20歳以上 隔年(2年に1回)
  • 検診の内容
    問診、視診、細胞診、内診、コルポスコープ検査
  • 子宮がん検診を受けられる場所と問合せ先
    各地方自治体(都道府県、市町村、特別区)市区町村役場、保健所(ホームページ、電話)
    (対がん協会の支部でも検診を行っているところがあります)
  • 子宮がん検診の検査結果
    検査結果は、検査後10日〜1ヶ月ほどで主に文書で通知されます