勝又小児科・アレルギー科医院
静岡市葵区紺屋町12-5
TEL.054-252-6801
休診日:日曜日・祝日
 
9:30

12:30
× ×
15:30

18:30
× × ×

予防接種は、金曜の午前・午後と土曜の午前中に予約制で行なっています。
また、金曜日の午後2時半から約1時間は、予約制で3・4と9・10カ月乳児健診をします。

食事について:食育について

(1)食べものの特長

  1. 胃腸は身体の内側か外側か?
    身体を≪ちくわ≫と考えると、中心を貫通する管は身体の中か外か?
  2. 消化というはたらき
    消化は、タンパク質をアミノ酸に分解して吸収する
    吸収されると小腸や大腸の組織内毛細血管に入り、肝臓を経由してから全身循環に入る
    循環血流は3〜4分で世界一周するから、血中の物質は全身のあらゆる臓器にくまなく行きわたり、
    臓器ではその時必要な栄養素を取り込み組織細胞をつくる.
    血管が少ない組織にはあまり行かない    
    もともと、生物の組織を作るのに入手困難な材料は使わない.特に関節腔は血管が少ない.
  3. ある体内組織へ宛てて、特定の栄養素を宅急便のようにお届けすることはできない
    (食べても直接には効かない:コンドロイチン、コエンザイムQテン、セサミン)
  4. 食べもので起きるアレルギーはなぜ重大になりやすい?
    3〜4分でほとんど全身の細胞に行き渡るので、アナフィラキシーが起きると全身的になってしまう
  5. アレルギーはタンパク質に対して起きるので、アミノ酸まで完全に分解されればアレルギーは起きないが消化機能が未熟だったり、食べもののタンパク質を全部は分解できないこともある

(2)いわゆる「食育」に欠陥あり!

  1. 忘年会、歓送迎会、結婚披露宴、精進落とし、接待、同期会等々社会的な食事の目的は?
  2. 食べるものだけ考えれば健康になるのか=適切な栄養をとれば食事の役割は果たせるのでしょうか?
  3. cum(共にする)+pane(パン) → Companion(仲間) → Company(会社) 
  4. 日本では、「同じ釜の飯を食った仲間だ!」といいます

(3)グルコサミン、ヒアルロン酸、コンドロイチンを経口摂取すると関節のきしみに効用は?

医学的にはありえないが、効いたと思うのはご自由に

  1. 身体の原則「身体の中で合成される物質を、飲んで補うことはほぼ不可能」
  2. テレビや新聞広告にゼッタイ書いてない、$$ どのくらい飲めば、何がまたはどこが、何日で、どのぐらい改善するか  「加齢とともに○○○という物質が減る」といいますが、加齢で減る物質があるのは確かで、それを外部から増やす事ができればいいのですが、飲んで補えば効くという医学的な証拠はほとんどありません.
    生体内で合成できる物質を経口摂取で補うという考えは、疑似科学の世界に入り込み現実ではなくなります.
  3. 生体にある物質(生体物質)はカルシウムなど無機物をのぞくと、糖、タンパク質、脂質または複合体です.グルコサミンは単糖、ヒアルロン酸は多糖、コンドロイチン(コンドロイチン硫酸など)は複数の構造があり通常はタンパク質と結合している多糖類です.
  4. 口から入った物質のゆくえ 行方も知らぬ恋の道かな 百人一首四十六番、
    上の句は 由良の門を渡る舟人かぢを絶え 口から入った物質は、胃酸で表面を殺菌処理され、小腸に入り消化されると腸粘膜から吸収されて粘膜下毛細血管に入ってゆきます.
    細い血管は合流して太くなり肝臓へ流れ込み、さまざまな処理を受け、肝臓に取り込まれない分は血中にいて全身を循環します. 
  5. グルコサミンはブドウ糖に余計な分子がついたもので、消化されず小腸から直接吸収されます.ヒアルロン酸はでんぷんなので消化されると本来の分子構造が解体し多糖ではなくなり別の物質に変わります.コンドロイチンは乳糖が基本構造なので、牛乳を飲んだときと同じで、小腸に乳糖分解酵素が無いか少ない人は下痢をすることがあります.(黄色人種と黒人種の4割くらい)
    食べたコンドロイチンも、消化されて分解されれば本来の構造を失い効果はありません.消化されないと排せつされておしまいです.
  6. コンドロイチンは軟骨の代謝に深く関係していますが、血液中のコンドロイチンが関節液中に出てこなければ効果がありません.
    血液中と関節液中のコンドロイチン濃度が相関するかどうかの研究はありません.
  7. グルコサミン、ヒアルロン酸、コンドロイチンを経口摂取してもとくに害をすることはないようですが、飲まずにいられない方には消化不要でそのまま吸収されるグルコサミンが最も問題が起きません.

(4)生もの大好きと嘔吐下痢症の深刻な関係

0-157腸管出血性胃腸炎、アニサキス、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、ノロウイルス感染性胃腸炎、A型肝炎、旅行者下痢症、旋尾線虫感染症はホタルイカの踊り食いや内臓付き未冷蔵の刺身という新しい食習慣により発生し、1980年代半ばから増加しはじめ、皮膚爬行症32例、腸閉塞20例、眼寄生1例の報告があります.
大複門条虫は1996年には静岡県内で46例が発生し、生シラス食が疑われている.